「帯同で海外にきたけど仕事は辞めたくなかった…」
「キャリアブランクがあくのが怖い…」
そんな思いを抱えながら、海外生活をスタートさせた方も多いのではないでしょうか。
「パートナーの挑戦を応援したい気持ちはある。」
「でも、自分のキャリアが止まってしまうことへの不安も消えない。」
周囲からは「せっかくの海外生活を楽しんで」と言われても、将来を考えると素直に楽しみきれない瞬間もありますよね。
実は、帯同期間は“ブランク”にも“武器”にもなります。違いを生むのは、今どう動くかです。
本記事では、駐夫としてのキャリアを歩みつつ、国家資格キャリアコンサルタントとして駐在妻・駐夫のキャリア相談にのってわかった
海外にいる今だからこそできる仕事の選択肢と、帰国後につながるキャリア戦略を具体的に解説します。

帯同して頭を悩ませている、同じ境遇の駐在妻や駐夫の方のキャリアの参考になったらとっても嬉しいです!
駐在妻や駐夫が海外で仕事をするメリット

まず、そもそも帯同者が「なぜ仕事をする必要がある」のか?
海外帯同中に仕事を持つことは、もちろん収入面もありますが、それは大きな理由ではなく
自分の心とキャリアの両面に大きなプラスな側面があるからです。
環境が大きく変わる中でも、自分の役割を持ち続けることは将来への不安を和らげ、帰国後の選択肢を広げる土台になります。
メリット1. 自己肯定感の向上
まず1つ目が「メンタル面」でのメリットです。
海外生活では「帯同している立場」として自分の役割を見失いがちです。
しかし仕事を通じて成果を出したり、誰かに感謝されたりする経験は、自分の価値を実感するきっかけになります。
小さな案件やボランティアでも構いません。
社会とつながっている感覚が、自信の回復と前向きな行動につながります。
実際にわたしは、駐夫として海外生活をしてまもなく、キャリアクライシスで倒れましたが、仕事をするようになってか一気に改善されました。

メリット2. スキルアップ
2つ目が「スキル面」でのメリットです。
異文化の中で働く経験は、それ自体が大きな学びになります。
語学力だけでなく、調整力や発信力、オンラインでの協働スキルなど、場所を選ばない力が自然と鍛えられます。
たとえば海外から日本の仕事を受ける場合、時差やリモート環境への対応力も身につきます。
結果として、市場価値を高める実践的なスキルが蓄積され、転職活動での武器・カードが増えます。

実際に、復職に向けて転職エージェントに相談をしみても、仕事の空きを作らず、独自の経験・スキルがあると加点対象になると言われます。
メリット3. キャリアの継続
3つ目が「キャリア継続の面」でのメリットです。
ブランクを完全にゼロにするのが難しくても、「何もしていない期間」にしないことが重要です。
パートタイムや副業、資格取得の学習なども立派なキャリアの一部になります。
海外帯同中の経験を一貫したストーリーとして整理できれば、帰国後でもデメリットになりません。
逆に、何もしていないとなるとマイナスに捉えられる場合があるので、ここだけは注意が必要です。
小さくても何らか動き続けることが、将来の選択肢を守る鍵になります。

駐在妻や駐夫が仕事をする時の注意点

次に「仕事をする時の注意点」についてです。
海外で働くことは大きなチャンスですが、勢いだけでは解決できないことも結構あります。
具体的には下記の3点が一番の大きな壁になるので、事前に確認してみてください。
注意1. ビザの確認
まず最優先で確認すべきなのが就労の可否です。
帯同ビザでは原則として働けない国もあり、別途就労許可が必要なケースもあります。
また就労ビザ(ワークパーミット)は基本的に駐在員に割り当てられるもので帯同者にはありません。
多くの場合、帯同者用ビザ(スポウサーパーミット)になると思うのですが、
その中でも就労可能なもの(スポウサーオープンワークパーミット)があるため選べるならこれにしましょう。
上記はワーホリのパーミットみたいなもので、現地就労ができます。
逆に、上記が選択できない場合は、現地での就労ができなくなります。
ただ、そうであったとしても後述する、ボランティアや日本と繋いだビジネスなどであれば対応は可能です。
まずは自身の状況に合わせて、どんなことができるかを考えましょう。
注意2. 家内の調整・すり合わせ
そして、当たり前ですが、家の中での調整もしっかりやりましょう。
仕事を始めると、家事や育児の分担は確実に変わります。
事前にパートナーと役割や優先順位を話し合わないと、どちらかに負担が偏る可能性があります。
勤務時間や繁忙期の対応、子どもの急な体調不良時の動き方まで共有しておくと安心です。
特にパートナーの理解を促す場合は、収益面だけではなく、上述の3大メリットが必要だということを伝えて、なるべく譲歩してもらえるように調整してみてください。

家族全体で納得感を持てる形に整えることが、無理なく続けるための土台になります。
注意3. 語学力の確認
続いて大きな要因が語学力の問題です。
仕事の幅は語学力に大きく左右されます。
日常会話レベルで足りる職種もあれば、専門的な読み書きや交渉力が求められる場合もあります。
求人情報を見て求められる水準を把握し、自分の現在地を客観的に確認することが大切です。
元々、海外生活や海外経験があれば問題はないですが、ワタシのように英語が大の苦手という人であれば
現地での就労をする場合、英語の底上げすることからスタートをします。
ただ、ワタシ自身、語学学校や英語コーチングを併用させることで、現地就労も3ヶ月でできたので、英語が苦手だという人もやる気があれば何とかなります。
半年間やれば、英語で日常的に困ることはなくなります。

実際に聞いてわかった!駐在妻や駐夫のお仕事の事例

続いて、実際に周りの人に聞いて分かったことをまとめます。
実際にキャリアコンサルタントとして現地で出会った方10人以上に話を聞いて色々とわかりました。
現地で仕事をするには大きくは下記の3パターンに分かれます。
- 「現地で働く」
- 「日本の仕事を続ける」
- 「自分で事業を始める」
それぞれの特徴や状況や強みによってベストな選択は変わってきます。
ケース1. 現地で就労する
まず1つ目「現地での就労」パターンです。
現地企業や日本企業の海外拠点で働くケースです。
語学力やビザの条件を満たせば、アルバイトやパートから始める人も少なくありません。
現地の文化や商習慣を体感できるため、経験そのものが大きな財産になります。
海外就労の経験がない人は、ワーキングホリデーでくる人と同じパスウェイになるので、それを参考にすると情報も多いです。

ケース2. 日本の仕事を請け負う(業務委託)
続いて2つ目「業務委託」パターンです。
日本の企業やクライアントから業務委託で仕事を受ける方法です。
業務委託とは、雇用契約ではなく仕事単位で契約する働き方を指します。
オンラインで完結する職種ならビザや場所の制約を受けにくいのが強みです。
これまでの職歴や人脈を活かしやすく、キャリアの連続性を保ちやすい点が魅力です。

ケース3. 自分で仕事を経営する
3つ目「マイビジネス」パターンです。
マイビジネスといってもゴリゴリの株式会社みたいなどデカいものを経営するというだけではなく
ブログ運営やオンライン講座、コンサルティングなど、自らサービスを作る道などもあります。
最初は収入が安定しにくいものの、自分の経験や専門性を形にできる点が大きなメリットです。
また、すでに自身で事業を持っている人は、そこに海外生活や海外でのつながりをユニークポイントとして混ぜて競合優位を作るという考え方もできます。

海外滞在中の駐在妻や駐夫の仕事のゲットの仕方

では、上記を踏まえて、具体的にどう案件を獲得するか。
現地就職、日本からの業務受注、起業型の働き方まで選択肢は多様です。
まずはどんな仕事の案件をどう獲得すればいいかをイメージできるようになってください。
パターン別にお伝えします。
パターン1. 現地で仕事を探す
現地で働く方法は、語学力やネットワークを伸ばしたい人に向いています。
アルバイトから始めるケースもあれば、専門職として正規採用を目指す道もあります。
求人サイトや知人紹介を活用し、現地仕様の履歴書を準備する必要があります。
現地企業の就職 (ワーホリパタン)
現地の仕事をハードル低く始めるならば、ワーキングホリデー制度を対象にした情報にあたるのが一番おすすめ
接客業や日系店舗など比較的応募しやすい職種から挑戦する人が多いです。
例えば、カナダであれば、e-mapleという日本人向け求人サイトなどもあり、各国でこのようなサイトがあったりします。
まずは現地での海外勤務の第一歩として一番スタンダードな方法です。

現地企業就職 (正規社員) (indeed, linkedin)
専門性や実務経験がある場合は、正規社員として応募する道もあります。
具体的にはIndeedやLinkedInを使って海外求人を探すのが代表的なやり方です。
また、知人づてに仕事を紹介してもらうリファラル採用も海外ではかなり一般的です。
ただ、企業や職種によっては高度な語学力や資格が求められます。
この点、リファラルだと、しれっとそこらへんをすっ飛ばして入るというケースも散見されます(それがいいかどうかは置いておいて。。)
長期的に現地キャリアを築きたい人・海外キャリアの箔をつけたい人の選択肢です。

パターン2. 日本の仕事を請け負う
2つ目がオンライン環境を使って、日本の案件を獲得します。
個人的には、ビザにも影響されず、これが最も、汎用的かつ再現性のある仕事の獲得の仕方だと思います。
具体的には後述のマッチングサービスやクラウドソーシングなどを駆使して案件を獲得します。
マッチングサービス活用 (引きの営業)
まず1つ目が、仕事と個人をつなぐマッチングサービスの活用です。
プロフィールを整え、実績を具体的に示すことで勝手に仕事が舞い込んできます。
専門分野が明確なほど案件は獲得しやすくなります。営業が苦手な人でも始めやすい仕組みです。
また、ビザスクなど企業が行う市場調査や専門家インタビューに参加するプラットフォームに登録するのもおすすめ。
これは単価が高いだけでなく、自分の専門性を客観的に見ることができるので登録しない手はないです。

クラウドソーシングの活用 (押しの営業)
クラウドソーシングは、オンライン上で仕事を受発注する仕組みです。
厳密には、クラウドソーシングの中の一つがマッチングサービスなのですが、ここで言いたいのは自分から案件をとりにいくという活用です。
具体的には、クラウドワークスや、ランサーズなどのサイトに登録しつつ、募集がかかっているものに手をあげてコンペ形式のものに応募するやり方です。
コンサルやコーチングなど専門サービスはもちろんのこと、ブロガーの人は、ライターとして、YouTuberの人は動画編集者、台本ライターとして応募などできます。
自分の趣味を仕事にできるので、おすすめ。
特に昨今では、AIの使い方をマスターした上で、効率よく案件が捌ける(必要に応じてスクールで学ぶ)状態にしてからやると相乗効果があります。

パターン3. 自分で仕事を経営する
最後の3つ目が自分のビジネスを海外で展開することです。
自ら商品やサービスを作る方法は、自由度が高いのが魅力です。
もしもすでにビジネスを持っている人は海外にいることで、差別化ポイントを作りやすいです。
また、パターン2である程度実績がある人は、その経験やノウハウをもとに、ブログ運営やオンライン講座、デジタルコンテンツ販売など小さく仕事を横展開することも可能です。
収益化まで時間はかかりますが、帰国後にも活かせる資産になります。

おすすめ:メディア運営との掛け合わせ
また、個人的におすすめなのは、パターン2をしつつも、同時に自分のオウンドメディア(ブログやYouTubeやSNSなど)を作ることです。
海外生活の体験や専門知識を発信することで、読者や顧客を自分で集めることができ、プラットフォームに依存しないビジネスを作ることができます。
また、メディアの勉強をするとアフィリエイトの広告収入やウェブマーケティングの知見なども副産物的に得ることもできて一石”三”鳥くらいあります。
これは実際にワタシがやっておもったことですが、海外経験とメディア運営の親和性はすこぶるよいので、これも超おすすめのアプローチです。

参考:将来の事業に向けた勉強期間
また、もう一つの考え方として将来のキャリアチェンジを図るために国家資格などをまとまった時間を使って取得するという戦略もあります。
実際にカナダで知り合った駐在妻の方は帰国後を見据えて、国家資格をとるというのを生活の軸において、家族を支える選択するという実践もありました。
将来的なマイビジネス作りの投資の時間として、これも一つの戦略だと思います。

駐在妻や駐夫の帰国後の仕事から逆算した準備

最後に「帰国後を見据えた準備」です。
帰国してから慌てないためには、海外滞在中からの準備が欠かせません。
ブランクをどう説明するか、どんな強みを打ち出すかは事前の設計で変わります。
帯同期間を「空白」にせず、次のキャリアにつなげる視点で動いておきましょう。
準備1. 転職エージェントに登録(査定をしておく)
事前にやるべき準備の1つ目は「エージェント登録」です。
早い段階で転職エージェントに登録し、自分の市場価値を把握しておくことが重要です。
査定とは、これまでの経験がどの程度評価されるかを客観的に確認することです。
オンライン面談なら海外からでも可能な場合があります。
現実的な選択肢を知ることで、帰国後の動きが具体的になります。
準備2. 語学+αの実績とストーリーづくり
事前にやるべき準備の2つ目は「滞在期間中のストーリー作り」です。
語学に加えて、プロジェクト経験や資格取得、発信活動など具体的な成果を積み上げましょう。
それらを一つのストーリーとして整理することが大切です。
キャリア理論で言う、ナラティブアプローチというものが使いやすいです。
「なぜ挑戦したのか」「何を得たのか」を自分が物語の主人公として言語化できれば、面接でも強みとして伝わります。
この点、自身でうまくできないならプロの手を使うのもありです。

キャリコンにスポットコンサルを依頼するくらいならお安くできちゃいますよ!
準備3. 帰国後の副業のタネ作り
事前にやるべき準備の3つ目は「副業のネタ作り」です。
これは個人的に、声を大にして駐在妻・駐夫の人にお勧めしたいことです。
帰国後すぐに本業一本に絞る必要はありません。
上記の、仕事の獲得をしつつも、大変ですがパターン3まで頑張ってみましょう!
海外中に始めた小さな副業を育てておけば、収入源の一つになり、その後の人生に大きく影響します。
今のうちから種をまき、帰国後に広げられる状態ができるので、戦略的にキャリアを作ることができます!
駐在妻や駐夫のお仕事・キャリア戦略まとめ

以上、今回は「駐在妻/駐夫の人の仕事・キャリア」に関してでした。
海外帯同はキャリアの中断ではなく、設計し直すチャンスにもなります。
現地で働く、日本の仕事を続ける、自分で事業を始めるなど選択肢は複数あります。
小さくても行動を止めない姿勢が、将来の安心と選択肢を広げてくれます。
今後も駐在妻/駐夫を中心に海外でのキャリアについてお話しを聞いて分かったことは更新していきます!
もしも現在、海外で今後のキャリアについて困っている、などご相談したい人がいれば、自身の経験も含めてコチラでご相談に乗らせていただきます。

最近、忙しくなってきたものの、まだまだ個人の活動も続ける予定ではいるので、興味がある方は気が変わる前にお早めにどうぞ!


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