
今回はVERSANTについて解説していきます。
「VERSANTって本当に意味あるの?」
英会話の練習を頑張っても、成果が見えづらいと不安になります。
そんなときに気になるのがスピーキング力を“見える化”できるVERSANT!
だけど、ネットでは「意味ない」「役に立たない」という声もちらほら…。
そこで今回は、実際に何回も受験して感じたリアルなメリット・デメリットをふまえ、VERSANTを最大限に活用する方法を徹底解説します!
英会話の独学を考えている人やスピーキングの効果を測りたい方は、ぜひ参考にしてください!٩( ‘ω’ )و

駐夫「らーにゃ」× ママ留学生「こっこ」夫婦です
●妻:マギル大の大学院生、世界中の学生と交流中!
●夫:英語が超ニガテ、海外生活になり悪戦苦闘中!
●子:娘(6歳)と息子(4歳)、現地の学校にて成長中!
VERSANTが意味ないと言われるのはなぜか

まず、なぜ「VERSANTは意味ない」と言われるのか?
英語力を測るテストとして注目されているVERSANTですが、「意味がない」と否定的な意見も少なくありません。
その理由や背景を掘り下げていきます。
VERSANTは意味ない派の理由・口コミ
VERSANTに対して否定的な声が上がる背景には、テスト形式や評価基準への違和感があります。
特に多く挙げられるのが
「AIによる採点が不透明」
「実際の会話力と結びついているか疑問」
といった声です。
例えば、受験者の中には
「英会話が得意なのにスコアが伸びなかった…」
と感じる人や
「発音が苦手だと内容が伝わっていても低評価になる…」
といった不満を持つ人もいます。
また、質問のテンポが速すぎて思考が追いつかず、実力を発揮できなかったという声もありました。
このような体験から、VERSANTの点数に振り回されるべきではないという意見も出てきています。
受験して分かったVERSANT意味ない論の妥当性
実際にVERSANTを受験してみると「意味がない」という意見にも一理あると感じる場面があります。
特に、リスニングとスピーキングの反応スピードが重視されるため、日常会話とは異なる緊張感があり、反射的な応答が求められます。
その結果、普段は会話ができる人でも、準備不足や慣れの問題でスコアが伸び悩むことがあります。
ただし、これはVERSANTが会話力を測れていないというより
「会話の瞬発力がない」
「英語の処理スピードが遅い」
という側面を重視しているだけで、初対面の人やビジネスシーンなど、ピリッとした雰囲気の会話などに近いです。
そのため、使い方や目的を誤らなければ、十分に意味ある指標となりえます。
海外生活をして感じるVERSANTと英会話の手応え

実際、自分は英語が苦手で33という恐ろしく低い状態から英会話をスタートしたのですが
VERSANTのスコアが40を超えた時点(A2ライン)と、47を超えた時点(B1ライン)で確かに英会話の手応えがありました。
感覚的なことは別の記事でまとめますが、自分の所感と、点数の出方は、妥当性があると感じるので1つの物差しとしてはしっかり機能していると思います。

独学のペースを作るにはちょうどよいです。
VERSANTのメリット・デメリット

次に「VERSANTのメリデメ」についてです。
VERSANTには、学習者の英語力を客観的に測る利点がある一方で、使い方を誤ると逆効果になる面もあります。
実体験を通じて見えてきたメリットとデメリットを下記に整理しました。
VERSANTをやってわかったメリット
まず「VERSANTのメリット」についてです。
大きくは下記の3点がメリットです。
- スコアで目標を立てやすい
- 手軽に受験ができる
- テストの信頼性がある
メリット①:スコアで目標を立てやすい
VERSANTの大きな利点は、スピーキング力を短時間で定量的に測定できる点にあります。
採点はAIが自動で行うため、受験後すぐにスコアを確認でき、自分の現在地が明確になります。
目安としてのCEFRなどの基準やレベル感も公式ででているので、目標値までのゴール設定に使いやすいです。
こうした自己分析に活用することで、効率的な英語力アップが可能です。
メリット②:手軽に受験ができる
特に、仕事や学習で忙しい人にとっては、24時間いつでも自宅で受けられる手軽さが魅力です。
また、テスト内容が文脈・語彙・発音・流暢さなど多角的で、スコアレポートも細かいため、具体的な弱点の把握にも役立ちます。
例えば、発音などの項目で低評価が出た場合、そこに注力する学習計画が立てやすくなります。
メリット③:スピーキングテストの信頼性がある
スピーキングに特化したテストがそもそも少なく、あるとしてもオンライン英会話におまけでくっついているテストが多いです。
オンライン英会話のものはそもそも、メインの商材ではないため、あくまで補足程度の参考程度のものです。
その点、VERSANTはこれに特化しており、製造元も世界no1の教育起業のピアソンが運営しており
日本においては、日経新聞がバックについており、かんりしっかりした運営体制です。

これだけ信頼性の高いテストは他にはないです。
VERSANTをやってわかったデメリット
一方で「VERSANTのデメリット」はどこか。
具体的には下記の3点がデメリットです。
- 評価がブラックボックス
- 瞬発力に寄っている感
- 知名度が低い
デメリット①:評価がブラックボックス
一方で、VERSANTには独特のフォーマットやスピード感があり、これに慣れていないと本来の力を発揮しにくいというネックもあります。
特にテンポが早く、即答が求められるパートでは、準備不足の人がパニックになりやすいです。
また、AIによる採点のため「何が原因でスコアが低かったのか」が分かりづらく、フィードバックが抽象的に感じることもあります。
デメリット②:瞬発力に寄っている感
加えて、テストで良いスコアを取るための対策に偏ると、実際の会話力とはズレた学習になる恐れもある点には注意が必要です。
実用的な英会話力の測定というより、「英語の瞬発力を重視したテスト」と捉えたほうが納得感があるかもしれません。
デメリット③:知名度が低い
もしも英語力を証明して転職などで使うと考えた時に、公式スコアとして出したとしてもあまり使えない可能性があります。
しかも、日本人が受験する場合、公式で出ているTOEICなどの相関値よりも圧倒的に低く出ると思います。
これは声を大にしていいたいですが、この相関値は受験してみて思いますが、どう見てもおかしいです。(いずれ記事でまとめます。。)
公式の分析レポートなどを見ていても、VERSANTを受験している母集団がそもそも語学力が高めの人が多いようなのでそこを加味して解釈する必要があります。
なので、あくまで自分の独学用に使いつつも、ビジネスならTOEIC、留学ならTOEFL/IELTSなどを使うのが無難です。

実際ワタシは最初のスコアが悲惨でした。。
VERSANTを受験するのをおすすめな人

ではVERSANTは「どんな人におすすめ」できるか。
VERSANTはすべての英語学習者に合うわけではありませんが、ある目的を持った人には非常に効果的なツールとなります。
具体的にどんな人に向いているのかを見ていきましょう。
活用例①:英語で仕事をしたい人
まず最初におすすめなのが「英語を使った仕事をしたい」人です。
デメリットの部分でVERSANTは知名度が低いと書きましたが、証明として使うだけでなく
VERSANTは、実際のコミュニケーションにどこに問題があるかを客観的に特定したい人にとって便利なツールです。
実際に、海外で働いてみて、コミュニケーションに苦戦しましたが、VERSANTを受けることで何が問題なのかがぼんやりと見えてきました。
また、知名度が低いといっても転職時で「英語が話せます」とアピールするだけよりも、証拠をもって伝えた方が説得力が上がります。
そんなときVERSANTのスコアを提示すれば、英会話力を数値で示すことができます。
特に外資系企業やグローバルな職場を志望する場合には、「英語で会話ができる力がある」という証明材料として有効です。
活用例②:英会話の学習効率のアップ
次におすすめなのが「英会話の学習を効率よく行いたい」人です。
英語学習の効率を高めたい人にとっても、VERSANTは有用なツールになります。
受験することで、文脈・語彙・流暢さ・発音などの各項目ごとの得意・不得意が可視化され、学習の優先順位が明確になります。
たとえば、発音のスコアが極端に低い場合は、発音矯正アプリや音読練習に力を入れるなど、無駄のない学習が可能です。
また、定期的にテストを受けることで、前回の結果と比較して成長を実感しやすくなり、漫然とした学習から脱却できます。
このように、自分に必要なトレーニングを見極める上でもVERSANTは役立ちます。
活用例③:英会話のモチベーション管理
そして強くおすすめなのが「モチベーションが上がらない」人です。
学習のモチベーション維持が難しいと感じている人にも、VERSANTはおすすめできます。
スコアという明確な目標があることで、英語学習に「達成感」や「手応え」を感じやすくなります。
特に独学で学んでいる場合、自分の進歩を実感しづらく途中で挫折しがちですが、VERSANTを定期的に受けることで進捗を可視化できます。
例えば「前回より5点アップした」といった変化があると、それだけでモチベーションが一気に上がるという人も少なくありません。
小さな成功体験の積み重ねが、学習を続けるエネルギーになるはずです。
VERSANTを活用するコツ

最後に「VERSANT活用のコツ」についてです。
VERSANTを効果的に活用するには、単に受験するだけでなく、継続的な学習と工夫が欠かせません。
ここではスコア向上につながる実践的な学習法をご紹介します。
コツ①:1回で終わらさず定点観測をする
コツの1つ目は「定点観測をする」です。
VERSANTは1回受けて終わりにするのではなく、定期的に受けて経過を観察するのが効果的です。
英語力は短期間では大きく変化しないため、2〜3ヶ月ごとに同じ条件で受験し、スコアの推移を確認することで、自分の成長や課題が明確になります。
特に「流暢さ」や「発音」などの項目で変化が見られれば、普段の学習が正しい方向に進んでいると確認できます。
また、変化が少ない場合も、やり方を見直すチャンスになります。
定点観測を習慣にすることで、テストが単なる結果確認ではなく、学習のナビゲーターとして機能します。
コツ②:プラクティスも交えて考える
コツの2つ目は「プラクティスの活用」です。
VERSANTには「本番テスト」だけでなく、「プラクティステスト(練習版)」もあります。
本番の前に何度かプラクティスを取り入れることで、テスト形式に慣れ、緊張を和らげることができます。
特に初めて受ける人にとっては、スピーキングのテンポや指示のスピード感に戸惑うことも多いため、事前にリズムを体感しておくことは重要です。
また、プラクティスの結果をもとに、自分がどのセクションに弱いかを把握し、それに応じた対策を立てることも可能です。
ちなみに、何度もプラクティスを受けましたが、一度やった問題でも高いスコアがでるかというと全然でません(笑)
そのため、特に公式スコアが不要で独学のペースメーカーにする程度であれば、これだけを受けるでも全く問題ないです。
コツ③:英会話アプリとコーチングを併用する
コツの3つ目は「英語コーチングの併用」です。
VERSANTで見えた弱点を補強するには、オンライン英会話やオンラインコーチングの活用が有効です。
例えば、発音が苦手な人はAI添削付きのアプリを使って口の動きを確認しながら練習したりなどピンポイントで改善できます。
すぐに英会話の実践をして改善ができればいいですが、そのような環境がないという人はオンライン英会話を使って英会話の量を増やしましょう。
また、英会話は我流でやっても効率が悪いので、上達への近道は英会話ができるようになった人に相談して効果的な方法を聞くことです。
その点、コーチングサービスを使えば、自分一人では気づけない弱点にアプローチでき、継続的なサポートを得ながら学習を進められます。
独学だけで行き詰まりを感じている人にとっては、併用することで学習効率が大きく変わってきます。
さいごに

以上、今回は「VERSANTの概要と妥当性、活用のコツ」について解説しました。
VERSANTは「話せる英語力」を数値化するためのひとつの手段として、多くの学習者に活用されています。
ただし、使い方を誤ればスコアに振り回され、モチベーションを下げてしまう恐れもあります。
大切なのは、結果だけを見るのではなく、その過程で自分の課題や変化に目を向けることです。
VERSANTを学習の道しるべとして活用すれば、無駄なく効率よく英会話力を伸ばせるはずです!
英語を話せるようになりたい気持ちを大切に、自分なりのペースで取り組んでいきましょう!!٩( ᐛ )و