今回はベストセラーの参考書「英語耳」の使い方についてまとめます。
「英語はニガテ! でも喋れる人になりたい!」
そんなことを感じる人におすすめしたいのが「英語耳」です!
これが出来ると、日常会話はもちろん、洋画・洋楽も日本語のように楽しめるようになります。
英語ができない人からすると夢のような話ですが
「どうせ勉強量がアホほど多いんでしょ?」
「聞いたコトはあるけど効果は薄そう。。」
「そもそも使い方がよくわからない…。。」
など、効果ややり方についてピンとこない人も正直いると思ったので実際に使ってみてのレビューと使い方をまとめます!
英語がニガテな人が英語を使いこなす第一歩の助けになれれば幸いです٩( ᐛ )و
駐夫「らーにゃ」× ママ留学生「こっこ」夫婦です
●妻:マギル大の大学院生、世界中の学生と交流中!
●夫:英語が超ニガテ、海外生活になり悪戦苦闘中!
●子:娘(6歳)と息子(4歳)、現地の学校にて成長中!
Contents
英語耳とは?
まず『英語耳』とは何か。
「英語耳」は、英語の発音やリズム、イントネーションに焦点を当てた学習法を提供する書籍です。
日本語と英語の音声体系の違いを理解し、英語特有の音を耳で聞き分けられるようになることが主な目的です。
これを達成するための方法として「英語耳」では発音の基本から実践的なトレーニングまで幅広く方法論がまとまっています。
英語耳の内容
次に、具体的な「中身のコンテンツ」についてです。
「英語耳」の本の構成は大まかには以下の3つの構成です。
コンテンツとして②がこの教材のメインであり、音声データ(CD or ダウンロード)がセットになっており音声学習ができます。
スマホなどに取り込むといつでもどこでも勉強ができてとても便利です。
また、③に関しては、Beatlesなど好きな洋楽を使ったトレーニング法がでており、この方法論が汎用性は高いです!
英語耳で期待できる効果
『英語耳』には「どんな効果が期待」できるのか。
結論から言うと
「ネイティブの英語が自然に理解できる状態」
になることを目指せます。
細かく言うと“英語のリズムやスピードに慣れ、話し言葉で省略される音声も流れで理解できる状態“です。
(例えば”チェックイットアウト”ではなく”チェケラー”で”Check it out”と聞き取れるなど)
これができると、特に、日常会話はもちろんのこと、洋画や洋楽もそのまま流してても、そのままのスピードで理解できる状態になれます。
特にワタシのような洋楽が好きなような海外かぶれの人には超おすすめです!
英語耳をやって感じたコト
では、実際やってみてどんなもんだったか。
やってみて感じたメリットとデメリットをまとめます。
英語耳のメリット
「英語耳」をやってみて”いいな!”と思ったメリットは下記の4点でした。
- 聞き取れない理由がよく分かる
- 繰り返し学習で効果が高い
- 必要なところに絞られている
- 好きな曲を教材にできる
① 英語が聞き取れない理由がよく分かる
英語は日本語と比べてリズムやスピードが大きく異なります。
個人的に、日本語にはない発音(kissのsの発音など)、単語が繋がった音、アクセントの付け方などは慣れないと日常会話の理解は無理だと悟りました。
特に、ネイティブスピーカーの速い会話に慣れるには、この基礎がないと何をやっても積み上がらない感覚を持ちました。
「え、発音記号から…?」
と冷めた感じで読み始めましたが、やってみると急がば回れとはこのコトだと改めて感じています。
② 繰り返しで学習効果が高い
「英語耳」では、基礎的な発音やリズムの反復練習が推奨されています。
本書の中では、バイエルという表現をしていますが、個人的には「発話の公文式」というイメージです。
リスニングは一朝一夕ではできません。毎日続けることで変化があるわけですが、反復学習による基礎の刷り込みによって、この効果を実感できます。
時間も1日30分もしないくらいで、慣れてきたら、軽い運動をしながらなど、机に張り付きじゃなくてもできるので、今のところストレスなく出来ています。
③ 必要なところだけに絞られている
「英語耳」では単純に0から100まで英語辞典を使って発音記号を調べて…みたいな面倒なことはしません。
似たような分類の発音はまとめあげて、よく使うものや、ごっちゃにしやすいものをまとめて要点を押さえたものになっています。
個人的に、無気音と有気音の区別✖️8種類の発音を理解するだけで、大体の発音がマスターできちゃうという点は目から鱗でした。
④ 好きな曲を教材にできる
「英語耳」ではひたすら基礎トレを推奨するわけですが、飽きが来るのも織り込み済みで、身近なものを題材にした応用法も紹介されます。
それはParrot’s Lowという学習(オウムがしゃべれるようになることを応用した繰り返し学習)で身近にある洋楽などを使います。
詳しいやり方は、後述しますが好きな洋楽を使って勉強ができることでモチベーションを保ちやすいです。
英語耳のデメリット
では「英語耳」のデメリットとは何か。
これはズバリ
「即効性が低く非常に時間がかかる」
です。
当たり前ですが、リスニングは何かをやってすぐに伸びるものではありません。
「英語耳」でも、ここで提唱されたやり方を完遂するのに、最低でも3ヶ月を要すと出ています。
ただ、学習効果は高い方法なので、なりたい状態に向けて頑張る、モチベーションが大事です。
そのため、事前に、いつまでにどうなりたいかというゴールを描いてからスタートすることが英語耳を使いこなすポイントです。
効果に時間がかかるとすぐ挫折しちゃうんですよね
英語耳を使いこなす 7ステップ!
では、ここからは、私が実践している「具体的な活用法」を紹介します。
実際に、色々と試してみた結果、下記の7ステップで学ぶと段々とゴールに近づくと感じたので独自に整理してみます。
これから初めて、英語耳にチャレンジするぞ!という方は参考にしてみてください!
STEP1:発音の違いを理解する
まずは「発音の理解」です。
頭で理解する
「英語耳」に収録されている音声を参考書の内容を読んで理解しながら発音していきます。
特に1~5周目くらいは、発音の違いを頭で理解しつつ、腹落ちした状態で発話の練習ができる状態をつくるのが先決です。
そのため、音声は流しっぱなしではなく、気になると発音のころは止めて、本で見返しながら次にいきます。
音と形を覚える
気になるところは、耳だけでなく、口元を鏡で見ながら自分の発音が正確かどうかを確認するくらいで良いです。
またスマホで録音しながらCD音声と比較して違和感がないかを確かめるのも効果的でした。
(ただ毎回、止めたり本を見るのは面倒なので、最初の3〜4日に集中してやるなどが良いです)
STEP2:反復練習の習慣を作る
次に「反復練習」の習慣作りです。
単語を識別する
ステップ1ができれば、正直もう、本なしでも練習できる状態になれます。
音楽をスマホにいれるなどして、音声を流しながら、音声に続く形で発音して発話します。
ここで頭の中では、今どの単語をいっているかを想像しながらやります。
(例えば音声で”カット!”と聞こえた場合、CotかCutかCatのどれか識別するなど)
ここで識別ができなかったら一時停止して本を開いて見返します。
ながら習慣を作る
逆にこれが全て理解できればしめたもので、何かのながら勉強で問題ありません。
寝ながらでも、歩きながらでも、運動しながらでも問題ないです。
(ただ、テレビ見ながら、作業しながらなどはNGであくまで単純作業との組み合わせです)
ワタシの場合は、朝に寝起きのストレッチをしながら目覚めの儀式として行っています。
毎日20分ちょっとを固定的にやる時間を設計して習慣化するのがステップ2です。
STEP3:身近な教材をつくる
自分なりの型ができたら「身近な教材」を作るです。
これは自分で好きな洋楽を使って教材にすることです。
英語耳ではアメージンググレースの歌詞を参考材料として記載されて、歌詞を朗読するデータまでついています。
これも、非常に勉強になるのですが、せっかくならば自分の好きな洋楽を題材にした方がモチベーションが高まります。
そのため、このタイミングで好きな曲を選定して、下記3つを行います。
- 1曲を選定して毎日10回以上ヘビロテして聴き続ける
- 歌詞をテキスト化・発音記号も作る
- テキストを音声化する
①音楽のヘビロテ
サブスクでもYoutubeでもなんでもいいので1日10回以上ききます。(意外とこれが一番しんどい)
ポイントは100回以上繰り返して聴くコトで、ここでおよそ、歌詞をみずにそれっぽく歌えるくらいにはなります。
②テキスト化のコツ
ステップ2の反復練習の中に組み込みます。(本の中のアメージンググレースの内容を置き換えるイメージ)
ちなみに②に関しては洋楽であればググってみると、歌詞をコピペできるサイトが多く出てきます。
また発音記号への変換も、こういう便利な変換するサイトがあったりします。
③音声化のコツ
何を使ってもいいのですがGoogle翻訳(!)でも読み上げができてスピード調整ができます。
ただ、Google翻訳だと改行するだけでは、文を切ってくれないので、”,”をつけるなどして文の切れ目を調整する必要があります。
また、それが面倒であれば、フリーの読み上げソフトをググって使うでOK、このサイトが使いやすかったです。
読み上げができたらスマホで録音すれば教材化が完了です。
とっても便利です。
STEP4:Parrot’s Low を実践する
STEP4はいよいよ「Parrot’s Low」を実践します。
自分用の教材を作ったら次はそれを使いこなします。
具体的には、好きな音楽を100回以上聴いたタイミングで前述した自分の教材を使います。
具体的には、歌詞の発音記号を追いながら、音楽を聞き続けます。
これを同じように計100回です。
- どの音がどう連結しているのか
- 発音はどうだしているのか
これらを反復学習している音読の練習と合わせて実践します。
ここでは特に発音はしてもしなくてもどちらでも良いのですが、押さえるポイントは3点
- 頭から文章を理解すること
- 歌詞は何を表現しているかを考えるコト
- どんな世界観の作品かを妄想すること
これで意味もわかり、発生の仕方や、イントネーション、省略する音などが理解でき定着できます!
STEP5:カラオケでオーバーラッピング
その後のステップ5は「カラオケ」です。
具体的には、歌詞の意味と発話を理解した上で、オーバーラッピングしてマネます。
大げさに歌うくらいでイントネーションが腹落ちしてきます。
これも15回、1週間、合計100回です。
ここまでくれば、この曲はほぼ完璧にマスターしたといっても良い状態です。
これで、Parrot’s Lowを1サイクル回せました。
これ以降にやる場合
次回以降は、100回ずつではなく、30回ずつまで下げて繰り返すで問題ないです。
(一度、刷り込む回路ができれば、回数をここまで減らしても問題がないため)
次は、これを日常会話に応用します。
STEP6: 短い会話に応用する
続いてステップ3~5の内容を「日常会話に応用」します。
具体的には、題材を2~3分程度の短い会話におきかえて、ステップ3~5を30回ずつ回します。
やり方は前述した通り(①とにかく聴く②原稿を見なが聴く③まねて発声する)で同じです。
題材選びの方法
ポイントになるのは、モチベーションが続く題材選びです。
回数が減るとは言え、同じことをやり続けるのは中々の苦行です。
そのため、自分が好き・感動したようなものがベストです。
ワタシは、元々、コメディが好きなので、英語教材としても金字塔のフルハウスを使いましたが
映画の名シーンを切り取るのもありです。
「映画 英語 名シーン」
などでググればいっぱいまとめサイト(例えばこんなサイトとか)が出ます。
そこからインスピレーションをもらうのもおすすめです。
STEP7: 長い会話に置きかえ仕上げる
ここまできたら最後の「総仕上げ」です。
ある程度、長い内容を使って、ステップ3~5を30回ずつ繰り返します。
題材としてはナチュラルスピードのインタビュー、スピーチ、プレゼンなどを扱います。
時間にして10~20分程度のものを選んでいきます。
題材選びに関して
これもステップ6と同様に、ポイントは自分の興味がある内容にすることです。
おすすめはTEDで有名になっているプレゼンです。
世界的に有名なプレゼンはしゃべりもさることながら内容も、感動するものが多いです。
シンプルに自分が衝撃をうけたもの、繰り返し聞きたいと思えるものを選ぶのが良いです。
TEDはスピード調整もスクリプトも標準でできるので教材化するのも簡単です。
これを100回完了したら、英語耳のトレーニングは完了です。
STEP7以降に関して
このあととしては、多読をして英文をスピーディーに処理する訓練をすることが推奨されています。
ただ、この状態までくれば、勉強をし始めた時と比べて、英語のテレビや、洋画・洋楽なども初見で理解できるようになります。
そのため、自己研鑽は続けつつも、当初やりたかったことを英語でガンガントライしてみましょう!
ここまできたら英語耳にするための勉強習慣はバッチリ完成しています!
さいごに
「英語耳」は、リスニング力や発音力を飛躍的に向上させるための超強力なツールです。
その効果を最大限に引き出すためには、継続的な学習と反復練習が不可欠です。
ワタシのように英語がニガテな人でも、順を追って正しい努力を積み上げていけば、必ず自分が思い描いた状態まで持っていけます!
あとは、やり続けるかどうかのモチベーションの問題なので、なりたい姿を妄想しながら一緒に学んでいきましょー!!٩( ᐛ )و
→STEPを7つに分けて、ステップごとに何をやるべきかがまとまっています。
→発音の違いや英語のリズム/フレーズを省略単語の聞き取り方を含め学びます。
→身近な材料を使ったParrot Low(後述)というトレーニング法がまとまっています。